ディオール(DIOR)より、新作メンズバッグ「ディオール ランゴ」が登場。全国のディオール ブティックほかにて順次発売される。アーカイブのトラベルバッグ風バッグ「ディオール ランゴ」「ディオール ランゴ 22」 264,000円「ディオール ランゴ」は、メゾンのアーカイブにあるトラベルバッグを思わせる”ボクシーなシェイプ”が印象的。バックル付きのストラップや、「サドル」の曲線的なフラップから着想したクロージャーカバーなど、ユニークなディテールが散りばめられている。ゴールドカラーのオブリーク柄やブラックレザー「ディオール ランゴ 26」 341,000円マテリアルは黒のグレインドレザーの他、メゾンを象徴する「ディオール オブリーク」キャンバスなど。キャンバス地は定番のブラックに加え、華やかなゴールドカラーを取り揃える。「ディオール ランゴ 50」 407,000円サイズは、デイリーユースに最適なものから旅行用まで3種展開。エレガントなビジュアルだけでなく、実用性にも拘った。【詳細】新作バッグコレクション「ディオール ランゴ」発売時期:2022年1月末より、順次バリエーションを展開発売場所:全国のディオール ブティック、公式オンラインブティック・「ディオール ランゴ 22」 264,000円・「ディオール ランゴ 26」 341,000円・「ディオール ランゴ 50」 407,000円【問い合わせ先】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
目を惹くカラー デルボー カーフスキン ブリヨン コピー ショルダー ハンドバッグ Dei09739
デルボー カーフスキン ブリヨン コピー ショルダー ハンドバッグ
レディースファッション » バッグ・カバン » ハンドバッグ
<商品特徴>
・サイズ:28×12×16cm
・ボックスカーフレザー
・カーフスキンのライニング
・ジッパー付き内ポケット、フラットポケット、キーフック
・取り外し・調節可能なショルダーストラップ※カラー:写真どおり(実物撮影)
※レベル: 1対1(N級品)
※付属品:保存袋
※写真を見れば分かる高品質!それに実物は写真よりよほどいい!
※手頃の価値でいい商品が手に入れる!!
カテゴリー: バッグ
2024年春夏および秋冬のトレンドを反映したバッグスタイルを紹介。
「ジミー チュウ」ラフィア・バスケットに何をコーデする?|爽やかな大人の“ベルガモットオレンジ”スカートスタイル
オーガニックな色味に、柔らかな華やぎが漂って。時代の気分と呼応するように注目を浴びる柔和なハーバルカラーが、白とのなじませ配色に新しい息吹を吹き込みます。雑誌『Fashion』5月号では特集「心地よい日常に、『ハーバルカラー』と白のやさしい存在感」を展開中。今回は、「ジミー チュウ」のラフィア・バスケットに、爽やかさに大人のビターな気配を漂わせる「ベルガモットオレンジ」のスカート、そして白のオーバーブラウスをコーデした着こなしをご紹介します。
1.ジミーチュウ★ラフィア ボンボンバケット偽物 2way バッグ BONBONBUCKETVQU
◆製品仕様
・ラフィアネット
・メタルブレスレットとカーフレザーのトップハンドル
・ドローストリング開閉
・内側にポケット
・サイズ:横 22 x 高 23 x 幅 14cm
・レザーストラップ取り外し可能
2.【ジミーチュウ 偽物】織りラフィア カーフスキン バケットバッグ BONBONBUCKETRIC
【商品紹介】
・編まれたラフィア
・滑らかなカーフスキン
・金属と革のハンドル
・ドローストリングクロージャー
・内ポケット
・バッグの寸法:W 22 x H 23 x D 14 cm
・調節可能で取り外し可能なレザーショルダーストラップの寸法:40cm
・ハンドルの高さ:15cm
3.新作22SS♪ジミーチュウ ウーブンラフィアバスケットバッグ コピー MARIRAFFIATOTESFJO
【商品紹介】
夏にぴったりなブラックのラフィアを手編みしたコンパクトなバスケットバッグ。
伝統的な手編みのバスケットスタイルに、ライトゴールドのJCロゴをあしらったデザイン。
ハンドルにブラックのカーフレザーとチェーンを使用しています。
ハンドメイドのため、サイズや形が1つ1つ異なり、それぞれのバッグがユニークなスタイルに仕上がります。
・ラフィア
・カーフレザーとチェーンストラップ
・JCロゴ
・内側ジッパー付きポケット
サイズ:横 29 x 高 26 x 幅 10cm
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女子大学生におすすめのレディースショルダーバッグ 人気ブランドランキング3選【2022年版】
動きやすく通学に便利なうえ、ファッションのアクセントにもなるショルダーバッグは、女子大学生に重宝されるアイテムです。ディオール スーパーコピー今回はANKOPI編集部がwebアンケート調査などをもとに厳選した、レディースショルダーバッグを扱うおすすめブランドをランキングでご紹介します。人気ブランド情報をチェックして、長く愛用できるバッグを見つけましょう。
1.レディディオール 偽物 ディオール カナージュ コピー☆セレブ愛用☆ラムスキン Lady バッグ CAL44550_M85B
独自のアイデンティティをもった不朽の名作Lady ディオールバッグには、ディオールが培ってきたクチュールのエスプリが煌びやかにちりばめられています。
メゾンを象徴するカナージュステッチが、手作業で丁寧に仕上げられたこのブラック ラムスキンバッグの魅力を一層際立たせています。
ハンドバッグとしてもショルダーバッグとしても、比類なきエレガンスを演出します。
2.シャネル パロディトップハンドル チェーンミニバッグAP2200新色《22P》
ラインMATELASSE(マトラッセ)
カテゴリレディースファッション » バッグ・カバン » ショルダーバッグ・ポシェット
● 色
ブラック
レッド
ピンク
● サイズ
9.5 × 12.5 × 3.5 cm
● 仕様
素材:ラムスキン
カラー:ピンク、レッド、ブラック
3.【セリーヌ】クロスボディ マイクロ ハート ミニショルダーバッグ10J113DZW.04LU
ラインTriomphe Canvas(トリオンフキャンバス 偽物)
カテゴリレディースファッション » バッグ・カバン » ショルダーバッグ・ポシェット
色:①TAN(スムースカーフスキン) ②TAN(トリオンフキャンバス)
<製品詳細>
・8 X 6.5 X 3 CM
・①カーフスキン
・②トリオンフキャンバス
・カーフスキン(裏地)
・ジップクロージャー
・レザーストラップ ドロップ(51CM)
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フェンディ×一生ものバッグ3選
上品でウィットに富んだ“個性”も主張する一生もの
バッグは大人の女の名刺代わり。だからこそ選び抜かれたアイコニックなバッグを手にしたいと思う…。そんな洗練された女性たちが愛してやまないのが『フェンディ(イタリアの高級ファッションブランド)』。2大アイコンバッグ「ピーカブー」と「バゲット」は、今年は素材やサイズのバリエーションが増えました。
ピーカブー
「クラシックでありながら、使い勝手もよく、今の気分を映すバッグが欲しい」。そんな女性たちの欲張りな願いに応えたのがピーカブー。
そんな端正な「ピーカブー」には、上品で知的なセレブのファンが多く、英国のメーガン妃は公務で使用。上品なオリヴィア・パレルモはお出かけに愛用しています。
バケット
1997年にデビューした「バケット」は、文字どおりパンのバゲットのように小脇に抱えられて、その持ち方がなんとも小粋。小ぶりな縦長フォルムのクラッチにトップハンドルが付いたようなデザインは便利で秀逸。誕生そのものがアイコニックでした。
また『フェンディ』の職人技を象徴するような装飾的なつくりも多く、ドレスアップの仕上げやカジュアルを格上げする小物として、今も大人じの女性の大切なワードローブの一部になっています。
FFトート
1970年代のアーカイブからインスパイアされて誕生した、エレガントかつ機能的なトートバッグ。品格ある圧倒的に美しいデザイン性と、内ポケットひとつにまでこだわった機能性、それらを見事に融合させた比類なき技術力、そのすべてを兼ね備えた名品に仕上がっています。
デザインを必要最小限に抑えつつ、しなやかなカーフレザーとシグネチャーである「FFロゴ」のメタルパーツによって、これが特別なバッグだということを雄弁に語ってくれる。
【関連記事】:Tokei365おすすめの男性へのプレゼントコレクション
トリーバーチ★
都会的なママさんに大人気の「上品で上質感」のあるデザイン。
クリエイティブ・ディレクター”tory burch”本人のスタイルとスピリットを反映し、古きよきアメリカンスタイルにミックス感覚を織り交ぜた「手の届くラグジュアリー」を提案するライフスタイルブランドです。
こんなマザーズバッグが揃っています。
シンプルで大人っぽく、ママもパパも兼用できるマザーズバッグ☆
外側に4つ内側に6つのポケットがレイアウト。おむつ替えシートやベビーカーストラップも付属されていて、まさにママに至れり尽くせり! プレゼントにも喜ばれそうですね。
ナイロン素材の軽くて手入れもしやすいシンプルエレガントなマザーズバッグ(リュックサック)。
パッと見は普通ですが、外側ポケット3つに内側ポケット3つで機能的。出産祝いのプレゼントにも最適です。
落ち着いたカラーストライプがオシャレでいて上品なマザーズバッグ。
大きめで収納力もたっぷり!おむつ替えマットも付いています。
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ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)
【自分好みがきっと見つかる♪】多彩なコレクションも魅力の1つのルイヴィトンは、女性・男性を問わず幅広い方に支持されているフランスの超有名ハイブランド(高級ファッションブランド)です。
20代女性におすすめのバッグ
上品で洗練された印象のある「エピ」のハンドバッグ。型はコロンとした女性らしさ+持ち歩きやすいアルマPM。取り外しできるショルダー付きでデイリーに大活躍します。
ルイヴィトンらしくてとってもキュートな「モノグラム マルチカラー」のバッグ。モノグラムが33色のカラフルなカラーで表現されています。
年代を問わず人気のある、大人の雰囲気が漂う「ダミエ」のバッグ。このダミエはモノグラムよりも歴史が古く、市松模様からインスピレーションを得えています。
40代女性に人気のバッグ—ラシット
ここ数年、40代なかば~50代を中心に人気を高めているのが「ラシット」。”時代の感性を取り入れながらも、どこか懐かしく優しいデザイン”をテーマにした国内バッグブランドで、とくに軽くて雨天でも気にせず持てるナイロン素材を使ったバッグで有名です。
おしゃれな見た目で40代のカジュアルスタイルにも好相性。休日のお出かけはもちろん、ちょっとした旅行やアウトドアにも重宝します。
【PALETTE】
ラシットといえばコレ!というくらい大人気なトートバッグ。持ち手に本革、本体に軽量なポリエステル ナイロンを使用。
たっぷりと収納ができてポケットも多いので、荷物が多い日もしっかり活躍。お出かけ・通勤・マザーズバッグなどなどさまざまなシーンやスタイルに使われています。
【CUBE】
2016年に新しく誕生したコロンとした大人可愛い小ぶりなバッグ。
財布や手帳、コスメポーチ、携帯、ペットボトルなど見た目以上の収納力があります。ハンドルは長めになっていて”肩掛け”もOK。
【THE CLOUDS】
シンプルな上にとっても軽く使いやすいデザインのトートバッグ。
マチは広くて収納力抜群。付属のショルダーベルトを使えばショルダーバッグにも変身。メイドインジャパン(日本製)です。
ルイヴィトン”ネヴァーフル”
■ネヴァーフルの発売はいつから?
2007年に発売され、飽きがこないシンプルなデザインと、その圧倒的な軽さによって爆発的な人気を博しました。
その後、現在に至るまで発売され続けているルイヴィトンのアイコンアイテムになります。
ルイヴィトンバッグコピー
ファッションアイテムはトレンドの移り変わりによって、数年で製造が終了されるケースがほとんどです。
その中でも、10年以上発売されるアイテムはごく僅か。
ネヴァーフルは、2000年以降に発売されたブランドバッグの中でも、”ロングセラーの代名詞”と呼べるアイテムではないでしょうか。
PM 普段使い出来る収納力
普段使いにも十分使用できる収納力です。
マチ幅も10㎝以上ある為、500mlのペットボトルを入れても、十分スペースがあります。
A4用紙が横向きでちょうど納まるサイズですが、折り曲がりが気になる方は、MMサイズをオススメします。
MM A4も入る万能サイズ
A4用紙が余裕をもって入るサイズの為、オンオフで使うことができる万能サイズです。
MMサイズから持手周りの長さが40㎝以上になり、肩まで通せる構造になっています。
ノートパソコンなど、手で持つには重い荷物を持ち歩く方にオススメのサイズです。
GM シェアバッグとしても活躍
底辺の横幅が40㎝以上になる為、女性にはやや大きい印象になるかもしれません。
その為、男性が使用しても問題ないサイズになります。
シェアバッグとしてパートナーと共有することも出来るサイズ感です。
■ネヴァーフルの年式による違い
2007年に発売されたネヴァーフルですが、2014年頃にモデルチェンジされています。
外見の構造は変化していませんが、内側の仕様が変更されています。
変更箇所は下記の3つです。
①付属品にポーチが付くようになった
②内ポケットのロゴの書体が筆記体からブロック体に変更された
③内ポケットの中のビニール加工がされなくなった
▼旧タイプ
▼現行タイプ
■ネヴァーフルのバリエーション
発売当初はモノグラム柄のみの展開でしたが、その後、ダミエ、ダミエアズール、エピなど殆どのシリーズで製造されるようになり、現在ではルイヴィトンのアイコンバッグとして展開されています。
また、1シーズン限定のコレクションアイテムとして展開された希少なデザインもあります。
その中の一部をご紹介します。
モノグラム・ローズ
2001年にティーブン・スプラスがデザインを手掛けたコレクションアイテムをオマージュし、2009年にマークジェイコブスによって発表されました。
クロコダイルレザー
2008年に限定製造されたクロコレザーのネヴァーフル。
MMサイズの国内定価は400万を超えており、生産数も少なく、希少なアイテムです。
LVストーリーズ
2018年のシーズンテーマである”旅”をイメージしたワッペンデザインが、刺繍やプリント加工されています。
■最後に
収納力と他のブランドバッグでは体感できない軽さにより、発売当初から人気を博したネヴァーフル。
その魅力は機能性だけでなく、流行に左右されないシンプルなデザイン、またコレクションデザインなどによる、ルイヴィトンの世界観が落とし込まれた製品展開にあると考えます。
バリエーションが多彩なアイテムの為、ぜひ、あなた好みのネヴァーフルを探してみて下さい。
「カービィカフェ」が福岡・キャナルシティ博多に!カービィバーガーや星形パンケーキ、限定グッズも
人気ゲームシリーズ「星のカービィ」をテーマにした「カービィカフェ(KIRBY CAFÉ) 博多」が、2019年8月8日(木)から11月4日(月・祝)まで、福岡・キャナルシティ博多に期間限定オープンする。
東京ソラマチでも9月23日(月)までオープンしている「カービィカフェ」が、福岡・博多に登場。「カービィカフェ 博多」では、2018年9月に開催されたカービィカフェ第1章から人気の「カービィのすいこみカプレーゼ」や「クラッコのシュワシュワソーダ とどめの一撃仕立て」などお馴染みのメニューをはじめ、博多限定メニュー、博多限定グッズも多数展開される。
「カービィカフェ 博多」は、東京で開催された第1章の、ウィスピーウッズのリンゴがたわわに実る森を散歩していたプププランドの名シェフ・コックカワサキがひらめいた新しいアイデアをもとに、カービィとワドルディを含めた3人が、再びカフェをオープンするというストーリーのもと展開。
博多限定フードとして提供されるのは、“ウィスピーウッズ”ココットの周りに鮮やかな野菜を盛り付けた「ウィスピーウッズのもりもりサラダプレート」や、“ワドルディ”を象ったチキンライスにとろとろ卵の布団をかけた「ワドルディのおひるねオムライス」など。
星形パンケーキにフレッシュなフルーツを添えた「ふわふわワープスターパンケーキ」といったデザートも限定バージョンで用意される。
一部のメニューには博多限定のスーベニアグッズがセットに。ピンク色の“カービィ”バンズが目を惹く「カービィバーガー&ミートパスタ温野菜のせ」にはプレートが、“カービィ”のラテアートを描いた「アートコレクション・オ・レ」にはマグカップが付いてくる。
キャナルシティ博多内の別会場では、カービィカフェ ザ・ストアも同時開催。Tシャツやマグカップ、iPhoneケースなど、博多限定グッズを含むカービィカフェのオリジナルグッズをはじめ、様々な「星のカービィ」グッズを購入することができる。
カービィカフェ 博多
開催期間:2019年8月8日(木)~11月4日(月・祝)
所在地:福岡県福岡市博多区住吉1-2-1 キャナルシティ博多ノースビルB1F
営業時間:11:00~23:00(22:00ラストオーダー)
TEL:8月8日(木)より開通
席数:40席
利用方法:WEBサイトからのみの予約制
※7月1日(月)より、8月8日(木)~8月29日(木)までの予約受付。
※以降の予約は7月2日(火)0時より、8月30日(金)以降の予約を1日ずつ開放。
※カフェ併設のグッズコーナーの利用もカフェの予約が必要。
英国と日本を行き来するファッションPRが実現した理想の働き方と暮らし方
オーストラリア出身で、PR会社CPR トウキョウ(CPR TOKYO)を率いるニコル・バグワナ(Nicole Bargwanna)代表は2017年12月、起業家ビザを取得して家族と共にイギリスに移住した。現在暮らすのは、ロンドン近郊のケント州にあるセブノークスという街。日本への留学を経て20年以上日本でキャリアを築いてきた彼女は、オフィスを構える東京を離れることに不安はなかっただろうか?移住を決めた理由から、イギリスと日本を行き来する現在の働き方やライフスタイルまでを聞いた。
17歳の時に地元のロータリークラブの留学制度を使って日本を訪れたのがきっかけで、東京の学習院女子高等科で1年間学びました。それまでフランス語を勉強していたのでフランスに行きたかったのですが、母から「こういう機会じゃないと行けない国に行ったら?」と言われたこともあり、日本を選びました。実は子どもの頃に住んでいた家の向かいが大阪のウール関連企業の社宅で、高校教師をしていた母は英語が得意でない駐在員の奥さんにボランティアで英会話のレッスンをしていたんです。なので日本人の気質を知っていたし、娘を日本に送り出す方が安心だったのかもしれないですね。それに当時、オーストラリアへの日本人観光客が増えていたにもかかわらず、日本語を話せる現地人は少なくて、将来的に生かせるだろういうこともありました。
いいえ、まったく!でも日本では2カ月ごとにホストファミリーが代わるシステムで、途中からは英語を話せない家庭だったので、頑張って話すようにしていました。幸い、学校で私ともう1人の留学生のためのプライベートレッスンを受けることもでき、その間に基本的な日本語を習得しましたね。今のようにインターネットも普及していなかったので、オーストラリアにいる家族や友達とのコミュニケーションは、手紙のやりとりやクリスマスなど特別な日の国際電話くらい。日本で友達を作らないと本当に孤独になってしまうので、一生懸命でした。そして、1年間の滞在を終えて帰国し、オーストラリア国立大学でアジア学とアートキュレーションを専攻しました。在学中に1年間千葉大学に留学した後に卒業したのですが、“社会人”として日本で暮らしてみたいという気持ちがあり、日本に戻ってくることにしました。最初は2〜3年でオーストラリアに戻るつもりだったのですが、いろいろな機会に恵まれて、気づけば20年ほど日本で働いていましたね。
いいえ。最初は、オーストラリアの新聞に求人広告が出ていた岡山の企業に入社し、ホームページの翻訳などを担当していました。当時の岡山にはそんなに外国人も多くなかったので、かなり浮いていましたよ(笑)。それに学生時代からの知り合いは皆東京にいたので、上京することにしました。そこでまず勤めたのはテレビ番組の制作会社で、そのインターネット部門で日本に住む外国人向けのオンラインメディア制作に携わりました。その後縁があり、オーストラリアの大手インターネットサービス企業の東京支店設立に関わることに。マーケティング部署でファッション企業のクライアントと一緒にプロジェクトを行ったことがきっかけで、ファッション業界に興味を持つようになりました。そして、関わる方法を模索していた時、友人からの紹介で「キュー(Q)」のPRとバイヤーの仕事を始め、3年間キャリアを積みました。その後入社したリステアではインターナショナル・コミュニケーションズ・ディレクターとして、マーケティングやブランディング、イベント企画、海外とのコミュニケーションなどに携わり、バレンシアガ・ジャパンの立ち上げにも関わりました。2年半勤めた後に独立して、2009年にPR会社としてCPRトウキョウを立ち上げました。
設立当初は1人でしたが、今はスタッフを雇うようになり責任の大きさを感じています。ですが、自分の会社だから融通が利くというのはありますね。実際立ち上げてから2人の子どもを出産して育児しながら働いていますし、私はオーストラリア人なのでクリスマスなどのホリデーはしっかり取りたい。だからこそ、メリハリを大切にするようにしています。それに今はパソコンがあればどこででも仕事ができますからね。仕事において一番大事にしているのはヒューマン・リレーションシップ。クライアントに対しても、スタッフに対しても、そこがうまくいかないとダメだと思います。
もともとヨーロッパ圏に住んでみたいという気持ちはずっとありましたが、私自身は日本でしか社会人として働いたことがなく、これまでの経験を生かして新しい場所でチャレンジしてみたかったというのが大きいですね。でも年を取ればとるほど動くのは難しくなるし、夫(香港出身カナダ育ちのフォトグラファー)も東京での生活が長くなってきて「別の場所に行くのもいいんじゃない?」という話をしていて。手遅れになる前にと決心しました。妹家族がイギリスに住んでいるということにも後押しされましたね。そもそも移住を考え始めたのは2011年の東日本大震災の後だったのですが、実現するためには会社の状態が安定していることが絶対条件でした。東京のオフィスを閉めるつもりはありませんでしたから。そして、ちょうどイギリスのクライアントも増え、社内の新しいチーム体制が整ったのを機に、本格的に動き出しました。
そうですね。いざ申請となると、たくさんの書類をそろえないといけなかったですし、かなりの時間も要して大変でした。半年以上はかかりましたね。ただ、日本でもこれまでにビザ申請を何度もしていたので、普通の人よりは慣れていたと言えると思います(笑)。そして、いろんな方の協力もあって無事起業家ビザを取得し、2017年12月に移住しました。
もともとはロンドンを考えていましたが、実は妹家族がセブノークスに住んでいて、移住前に何度かトライアルで泊まりに行ったときに気に入ったんです。私にとっては、近くに家族がいるというのが理想的でしたね。それに実際、ロンドンブリッジ駅までは電車で約20分とアクセスも良くて。ロンドン市内に住んだら東京と変わらないような物件しか借りられませんが、セブノークスなら一軒家に住んで、自然に近いカントリーライフスタイルが送れるというのは非常に魅力的でした。自分が田舎で育ったので子どもにも小さいうちにそういう環境を味わってほしいと願っていましたし、せっかく移住するのであればクオリティー・オブ・ライフを上げたいという思いがありました。
全く後悔はないですね。ただ、生まれ育ったオーストラリアよりも長い年月を日本で過ごしてきたので、今でも日本のことは大好き。イギリスに住みながら日本に定期的に戻れるような働き方を実現したくて、3カ月に1回は1週間から10日間ほど日本に出張しています。もともと日常のプレス業務は基本的にスタッフに任せて、私は戦略やプランニングなどを担っているので、仕事内容に大きな変化はありません。変わったのは、東京のオフィスと毎日電話会議をすることくらいでしょうか。あと、週2~3回はクライアントとの打ち合わせなどでロンドンに行きます。自分が東京にいないということについては信頼できるスタッフがいるので心配していませんし、全員が海外在住経験のあるスタッフだから理解してくれている部分も多いと思います。
メリットは、より密なコミュニケーションで深い関係性が築けること。やはりすぐに現地でミーティングやブレインストーミングをできるのはクライアントにとっても安心感がありますし、日ごろから実際に会って話すことができる距離感というのが他社との違いになっていると思います。また、PRの枠を超えてもっと深い仕事をすることができて、商品開発などより早い段階から関わっていくことができます。実際、「スマイソン」ではPRだけでなく日本市場向けのコンサルティングも行っています。パソコンがあればどこでも仕事ができる時代なのでデメリットは特に思いつかないのですが、つらいと言えば日本時間の会議に合わせて朝早く起きることくらい。時差だけはどうにもできませんからね(笑)。
ファッションはもちろん一生大好きですが、年を取るにつれて自分の暮らす空間に対する興味が高くなってきて。そこで3年ほど前から日本に住むデザインエディターの友人と構想やリサーチを始め、移住するタイミングでCPRとは別にインテリアビジネスを手掛けるNiMiプロジェクツを立ち上げました。最初はオンラインストアだけから始めようと思っていたのですが、たまたま子どもが通っている学校の近くに築400年くらいの物件を見つけて。オフィススペースも必要でしたし、空間やロケーションをとても気に入ったので、オフィス兼ショップとして2018年9月にオープンしました。日本の職人さんや若いデザイナーを応援したいという思いもあり、まだあまり知られていないような日本のプロダクトだけを扱っています。
イギリスやヨーロッパのクライアントを増やしていきたいし、新たなチャレンジにもオープンな姿勢でいたいですね。具体的にはPRだけではなく、日本市場向けのコンサルティングやビジネスデベロップメントにも携わっていきたい。海外を拠点にしているからこそできることもたくさんあると思いますし、久しぶりにすごくワクワクしています。CPRとしての理想は、東京のスタッフも皆、日本と海外を行ったり来たりできるような真のインターナショナルな環境を作ること。個人的には、インテリアのお店も本格的に取り組んでいきます。会社としても、個人としても、可能性を探求していきたいですね。
伊「ヴォーグ」が60歳以上のシニアを大特集表紙は73歳の女優
伊「ヴォーグ(VOGUE)」10月号(10月5日発売)は“タイムレス イシュー”として、全編にわたり60歳以上の女性にフォーカスする。3パターンある表紙を飾ったのは73歳の米女優ローレン・ハットン(Lauren Hutton)。これまで「ヴォーグ」の表紙を飾った最年長は、2013年当時73歳4カ月だったティナ・ターナー(Tina Turner)だったが、ローレンは7カ月年上でその記録を塗り替えた。
エマニュエル・ファルネティ(Emanuele Farneti)伊「ヴォーグ」編集長は「年を重ねてもファッションは楽しめるのか?答えはイエスだ。すでに多くのランウエイショーや広告キャンペーンで証明されているが、若い世代が年を重ねることを楽しめるかとか、どの世代が購買力があるかというよりもわれわれは広義的に年齢もダイバーシティーの一つだと考えている。ジェンダー、民族、宗教と同じように、年齢もダイバーシティーに含まれている」と語る。
ローレンはこれまで米「ヴォーグ」の表紙を27回、米以外の「ヴォーグ」の表紙も13回務め上げたが、「今回が一番自分が『役に立てた』と感じた表紙。この年齢でも知的で魅力的、かつ笑顔を兼ね備えていることが証明できた。社会を変える可能性を秘めている表紙だと思うわ」と話した。
表紙を撮り下ろしたフォトグラファー、スティーブン・クライン(Steven Klein)は「雑誌の表紙は、写真が全てじゃない。時代を映す鏡として、チャレンジングでインスパイアにあふれたものであることが一番重要だ。“タイムレス イシュー”の表紙を撮りたかった一番の理由は、70歳以上の女性がどのように見えるかを新たに示したかったから。だからローレン・ハットンを表紙に撮り下ろすことができてとてもうれしかった。彼女は73歳だが今でもセクシー。しかも彼女は何も化粧はせず、年齢を受け入れている。この表紙には『年齢至上主義社会でも、あなたもセクシーな70歳になれる』というメッセージを込めた」と語る。
“タイムレス イシュー”では62歳のモデルで、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のパートナー、イマン(Iman)や1965年に初めて伊「ヴォーグ」の表紙モデルに選ばれ、現在74歳のベネデッタ・バルジニ(Benedetta Barzini)、天才起業家イーロン・マスク(Iron Musk)の母で69歳のモデル、メイ・マスク(Maye Musk)、史上初のトランスジェンダーモデルで現在66歳のトレーシー・ノーマン(Tracey Norman)などが登場する。
なおローレンは、トーマス・マイヤー(Tomas Maier)=クリエイティブ・ディレクターの就任15周年とブランド設立50周年を記念した「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」の2017年春夏シーズンのショーにモデルとしてランウエイを歩き、来場者だけでなく、業界を驚かせた。
パルが伊バッグ「イアクッチ」の独占販売権を取得 大丸東京店に直営店をオープン
パルは2019年春夏シーズンからイタリア発バッグブランド「イアクッチ(IACUCCI)」の独占販売権を取得した。3月1日には公式ECサイトのパル クローゼットで取り扱いを開始。13日には初の直営店を大丸東京店にオープンし、14日からはゾゾタウン(ZOZOTOWN)でも展開する。
「イアクッチ」は、1976年にパオロ(Paolo Iacucci)とナルー・イアクッチ(Nalu Iacucci)夫妻が立ち上げたファクトリーブランドで、これまでも日本ではエストネーション(ESTNATION)やトゥモローランド(TOMORROWLAND)をはじめとする主要なセレクトショップで取り扱われていた。素材調達から生産まで全てをイタリアで行っており、パオロがビジネスを、妻のナルーがデザインを手掛ける。現在は娘のガイア(Gaia Iacucci)もブランドに参加している。ファクトリーブランドゆえにブランディングが課題だったが、パルがハンズオンでアドバイスを行う。
バッグはオールレザーのアイテムを中心にPVC素材を組み合わせたものや、SLG(革小物)も展開する。パルが別注で生産したキャンバス地を使用したトートバッグは好調で、パル クローゼットでは1日に10点以上売れる日もあるという。バッグは自立する形状と曲線使いが特徴だ。自立する気形状は女性の凛とした強さを、また曲線を採用することで女性ならではの柔らかさを表現しているという。
価格帯は3万円台後半~4万円台半ばと値ごろ感もあり、パルが展開する「ラシット(RUSSET)」や「パピヨネ(PAPILLONNER)」が囲い込めていなかったファッション感度の高い30~40歳代の働く女性を取り込む狙いだ。
今後も出店計画はあるが、具体的な出店地や時期は非公表。当面はポップアップを開催して認知度を高め、大丸東京店の直営店とECに注力していく。初年度の売り上げ目標は3億円。
「ラコステ」の“ワニ”が絶滅危惧種に限定ポロシャツ10型を発売
「ラコステ(LACOSTE)」は、アイコンであるワニのロゴを10種の絶滅危惧種に置き換えた限定ポロシャツ(2万円)を、5月22日の「国際生物多様性の日」に合わせて世界7カ国の9店舗と公式オンラインブティックで順次販売する。東京・銀座店では5月23日から取り扱う。
同ブランドは2018年から国際自然保護連合(IUCN)と3年間のパートナーシップを組んでおり、IUCNが行う絶滅危惧種の保護活動をサポートしている。18年3月には、サポート事業の一環として絶滅危惧種を刺しゅうしたポロシャツをEU圏内とイギリス、公式オンラインブティックで販売し、完売した。
第2弾となる今回のコラボレーションは、認知度が高まったことを背景に世界7カ国に規模を拡大した。7カ国9店舗が各1種類ずつの絶滅危惧種をモチーフにし、それぞれの絶滅危惧種の生息数を合わせた計3520匹と同数の3520枚のポロシャツを販売する。
東京・銀座店では生息数115匹のキタケバナウォンバット、NY・ブロードウエイ店では生息数444頭のタイセイヨウセミクジラ、パリ・シャンゼリゼ店では生息数589匹のスペインオオヤマネコ、ロンドン・コベントガーデン店では生息数150匹のイエメンオオナガコウモリをそれぞれモチーフにした。
限定ポロシャツの利益に加えて、世界9店舗で発売初日に得た利益は全てIUCNに寄付する。また銀座店では、ワニモチーフの内装を絶滅危惧種に変えた限定ブティックをオープンする。発売当日には、ポロシャツ以外のアイテムも含めた購入者全員に絶滅危惧種をプリントしたトートバッグをプレゼントする。
「アーデム × H&M」発売 人気ブランドデザイナーや「グッチ」好き大学生も大満足
H&Mジャパンは11月2日、「アーデム × H&M(ERDEM x H&M)」を発売した。例年の大行列・大混雑を緩和して、ゆっくりと買い物ができるようにと、今回は販売方法を変更。10月12日に始動した「H&Mクラブ(H&M CLUB)」会員かつ応募者の中から抽選で当たった人々を対象に朝9~11時まで先行販売会を実施。これまで先頭集団は徹夜をした若い男性などが多かったが、今回は女性客が多く、特にファッション感度の高い人々が増加。外国人客も目立ったことに加え、子ども連れでも安心して買い物ができていた。一般客は11時15分から購入が開始した。
渋谷店の先行ショッピングでは、赤のビンテージドレスにコンパクトなレザーブルゾンを羽織り、そのセンスの良さでひと際目立っていたのが、EC発の大人気ブランド「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」のデザイナーだった。「H&Mはトレンドなどの発信が早いので、情報収集なども兼ねて普段から利用しています。今までのコラボはメンズ向けが多かったのですが、今回は毎回コレクションもチェックしていて、そのロマンチックなテイストで大好きな『アーデム』だったので、『わぁ~い!』と思って応募しました。しばらく続いたノームコアの暗黒時代を抜けた感じもして、とてもうれしいです。ファッションは楽しまないともったいないですよね!今回のコラボ商品は柄も素材もすごく良くて、購入したアニマル柄のファーコートも裏地がジャカードになっていたり、細かいところまでこだわっていてさすがだなと思いました」とコメント。
トレンチコートにチェックのキャスケット姿の近隣在住女性(40代後半)は、「実は『H&M』を利用するのは初めて。ブランドはあまり気にしないのですが、セレクトを回るのも面倒になってきているので、今は伊勢丹新宿店でまとめて買い物を済ますことが多いですね。『アーデム』は以前から気になっていたのですが、まぁまぁいいお値段がするので、試してみるにはいいかなと思って来てみました。コラボ商品を見て、高級感もあるし、刺しゅうも素晴らしくて。総刺しゅうのドレスとアニマル柄のファーコートと、ブラウス、Tシャツ、ブローチなどを購入しても8万円ぐらいでした。『アーデム』だったらドレスだけで20万円ぐらいしますよね。大満足です」とニッコリ。
「グッチ(GUCCI)」の刺しゅうデニムの上に早速パジャマシャツを着用して友人が買い物が終わるのを待っていた男子大学生(19歳)は、「『H&M』はいつもは利用していない。『バルマン』のコラボに並んだけれども買えなくて、『アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)』は後日手に入れました。『グッチ』や『ロエベ(LOEWE)』などが好きで、最近は『アーデム』や『キコ・コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)』などロンドンのブランドが気になっていました。理由?いい意味で大きいメゾンでやっていないので、自由な感じなのがいいなって。『アーデム』は値段がまぁまぁするし、初めてのメンズということもあって、これは買いだなと。普段から中性的な格好をしていることもあったので、いいなと思いました。「H&M」とのコラボ商品はビックリするぐらい良くて、即決でパジャマとフリルシャツと靴下とリボンを自分用に、白ピアスをプレゼント用に買いました。お金ですか?いつも親に頭を下げて買ってもらっていて、今回もお金をもらってきました(笑)。経済学部なのですが、将来はアパレルに進み、バイヤーとかになりたいなと思っています」。
友人の男子大学生(19歳)は「『H&M』はたまーに使っています。『アーデム』は知らなかったけれど、友達が当たったので一緒に来てみました。パジャマシャツとパーカを自分用に、スカーフをプレゼント用に買いました。僕もいつも中性的なスタイルをしているので、彼に感化されて『グッチ』などを買っていますけど、自立しているので、バイトや今までの貯金から買っています。将来はエコノミストになって、日本の財政を潤したいですね」。
モードとストリートはほぼ同義語
茅野誉之によるファッションブランド「チノ(CINOH)」は、強い個性が求められる国内デザイナーズブランド市場の中で上質な素材を用いたモード感のある日常着として一つのポジションを確立している。ベーシックアイテムにさり気ないスリットや色使いなどの捻りを利かせたウエアが、感度の高い女性たちに支持されている。ウィメンズブランドとして始まったが、2018年春夏からはメンズをスタートさせ、商品ラインアップを拡大した。
昨年「東京ファッションアワード 2019(TOKYO FASHION AWARD 2019 以下、TFA)」を受賞し、今年3月には19-20年秋冬コレクションで初のファッションショーを東京で開催した。“大人のグランジ”をテーマに、ペイズリーやオンブレチェックなどのグランジ要素を上質な素材使いや仕立てで提案。一見シンプルながらも、ユーティリティーやギミックを加えて強いコレクションを見せた。ショーでは19-20年秋冬から本格始動するシューズと、イタリアのバッグブランド「ザンケッティ(ZANCHETTI)」とのコラボレーション商品も披露。現在は卸売りをベースにし、国内では47アカウントで取り扱いがあるが、今秋には渋谷に初の直営店をオープンさせる予定だ。
また、茅野は自身の「チノ」以外にもデザイン活動の幅を広げており、ジャージー素材に特化したブランド「ジェイシーエム(J.C.M)」のディレクションを担当するほか、18-19年秋冬からはオンワード樫山の婦人服「ICB」で新ラインのデザイナーに就いている。
初のショーを行った感想は?
コレクション自体は海外での展示会のために1月には仕上がっていたので、モノ作りとしてはそれほど大変ではなかったです。TFA受賞に伴うショーだったので、会場は渋谷ヒカリエホールという制約があったのですが、しっかり洋服の細部まで見えるショーにしたいという思いがあり、自然光に近い明るさで見せたいと演出家に相談しました。またシューズが自社でしっかり企画するのは今季が初で、「ザンケッティ」とのコラボレーションバッグの発表もあったのでタイミング的にはぴったりでした。
「ザンケッティ」とのコラボレーションはどう決まった?
実をいうと決まったのは今年の1月のこと。パリでの展示会後に空港のラウンジで「ザンケッティ」のディストリビューターである八木通商の担当者と出会ったことがきっかけでした。そこで話が進み、約1カ月でサンプルを作っていただいたんです(笑)。
ファッションショーでは“グランジ”のテーマにちなんだ音楽にもこだわった。
ニルヴァーナ(Nirvana)の「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」はToeのドラマーの柏倉隆史にオリジナルで作ってもらい、スタジオ収録してもらったんです。「フィナーレに流れた」と皆に勘違いされてしまいましたが、実は最初から最後までずっと同じ曲が流れていたんですよ。ショーに登場する序盤のルックはグランジの要素を強くして、後半にかけてエレガントになっていく仕掛けで、逆に音楽は前半は音楽玄人しか分からないくらい薄い要素で「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」の音を入れてもらい、後半になっていくにつれて分りやすくしてクロスオーバーさせていたんです。
ブランドコンセプトは“東京のストリート”をベースにしているが、それはなぜ?
モードとストリートって、僕の世代からするとほぼ同義語なんですよね。ストリートはカジュアルという意味ではなく、街にいるイケてる人たちのスタイルのこと。特に日本は社交界のパーティー文化はないので、街なかが一番かっこいい人がいるし、いてほしいと思っているんです。
そのイケてる人たちのいるストリートとはどこを指している?
今の表参道周辺は観光客も多いから、何ともいえないところもあるんですけど。ちょっと前までは原宿や渋谷にも生息する人たちの間でその土地らしいスタイルがあって。渋谷でも特に円山町とかクラブがあるエリアの人たちや、東急ハンズがある方にかっこいい人たちが集まっていた。今は全部同じ感じになっちゃってるから、色は弱くなっているとは思うんですけど。その感覚から、ストリートっていうと大通りよりは、裏通りのイメージですね。
前シーズンまでプレ・コレクションとメインを分けていたが、秋冬から一緒にしたのはなぜ?
納期と生産を考えると、プレ・フォールを1月、秋冬コレクションを3月に発表するのは難しかった。今回TFAを受賞したことで、メンズ・ファッション・ウイーク期間中のウィメンズのプレ・フォールの発表時期に合わせることにしました。今後はしばらくプレの時期での発表を継続していきますが、また規模が大きくなってきたら、分けるかもしれません。
2018-19年秋冬から「ICB」の新ラインでデザインを手がけているが、きっかけは?
オンワードの方々が去年の2月の展示会にお越くださって、依頼を受けました。取り組む前は百貨店にあるオーセンティックなブランドのイメージでしたが、過去にはマイケル・コース(Michael Kors)や、「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」のヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)、プラバル・グルン(Prabal Gurung)らが手掛けていた歴史があることもあり、デザイナーのクリエイションへの理解も深いブランドということを知りました。それにオンワード側から「自由にデザインしてほしい」と任せていただけたけたこともうれしかったです。
「ICB」の新ラインはどのようなコンセプトでデザインをしている?
最初の18-19年秋冬は過去の資料を見ながら、マイケル・コースが手掛けていた1995年頃の「ICB」の雰囲気を僕なりに再解釈しました。やはりそこがブランドの根っこだと感じたので。過去のルックをそのまま使うというよりは、彼が当時描いたクリエイティブかつシャープで洗練された女性像を現在に表現したらという感じでした。
シーズン毎にライン名を変えているのはなぜ?
ファーストコレクションは、“ICB リディフィニション(ICB REDEFINITION)”と、再構築という意味を加えたんです。この19年春夏の第2弾は担当者から「もうちょっと遊んでいいんですよ」と言ってもらい、音楽の即興とかアドリブを意味するインプロビゼーション(Improvisation)を付けて、“ICB インプロビゼーション” としました。僕は音楽が好きで、ジャズのセッションみたいな感じで、ミックスやっても面白いなと。
他のブランドのデザインを担当するのは難しい?
それほど大変ではないですね。今回は特に「ICB」の担当者が「チノ」のことを好きでいてくださって、とてもやりやすかったです。強いていうのであれば「チノ」では僕が好きなことを勝手にできますが、「ICB」はベースにあるDNAをもとにしながらシーズンの温度差を出し過ぎないようには考えています。あとは、協業先に「安く作ってください」と使用する素材を制限されてしまうと困るんですが、「ICB」は何の制限もなくて自由に使いたい生地を提案できたのもよかったです。特にオンワードの生産基盤は大きいので、良質な素材や仕立てをこのコストで作れることに感動しました。職人が手作業で作ったリバーコートを8万円台で販売できるのはお得感があると思います。
茅野さんの素材へのこだわりは強い。
「チノ」もこの「ICB」での取り組みもそうですが、デザインをするときはハンガーに掛かっている姿さえもすてきに見えるものを作りたいと思ってます。どんな適当なラックに掛かっていたとしても、そこから洋服のたたずまいが感じられるような、だから素材はとても重要な要素になっています。日本のコンテンポラリーゾーンにはいい素材にこだわったモード服が足りていないと感じるんです。ラグジュアリーブランドはいい生地で迫力あるデザインをしているブランドは多いと思うんですけど、日本のブランドはデザインの力が強くて、ありふれた素材でもデザインで昇華するような傾向が長くあったと思います。
素材に重きを置くようになったきっかけは?
僕はバイトしてお金をためて、いい服を買って、ファッションを楽しんでいた世代。だから、チープなものを作ろうと思っていませんでした。長持ちする服というよりは、たくさん着てボロボロくなっても愛着が持てるような長く愛せるものがいいですよね。
「チノ」では今秋店舗を開く予定だが?
渋谷に初の店舗を開く予定です。僕は接客までがブランドビジネスだと思っていて、卸だけでは僕らがお客さまにブランドの世界観を伝えることはできないと感じています。出店は声を掛けていただいたことが大きいですが、ブランドの世界観をしっかり表現できる場所はあった方がいいなって思っていたんです。面白い店になると思うので楽しみにしていてください。
出典:みなさんが使っているマザーズバッグを教えてください。より