パルが伊バッグ「イアクッチ」の独占販売権を取得 大丸東京店に直営店をオープン

パルは2019年春夏シーズンからイタリア発バッグブランド「イアクッチ(IACUCCI)」の独占販売権を取得した。3月1日には公式ECサイトのパル クローゼットで取り扱いを開始。13日には初の直営店を大丸東京店にオープンし、14日からはゾゾタウン(ZOZOTOWN)でも展開する。

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「イアクッチ」は、1976年にパオロ(Paolo Iacucci)とナルー・イアクッチ(Nalu Iacucci)夫妻が立ち上げたファクトリーブランドで、これまでも日本ではエストネーション(ESTNATION)やトゥモローランド(TOMORROWLAND)をはじめとする主要なセレクトショップで取り扱われていた。素材調達から生産まで全てをイタリアで行っており、パオロがビジネスを、妻のナルーがデザインを手掛ける。現在は娘のガイア(Gaia Iacucci)もブランドに参加している。ファクトリーブランドゆえにブランディングが課題だったが、パルがハンズオンでアドバイスを行う。

バッグはオールレザーのアイテムを中心にPVC素材を組み合わせたものや、SLG(革小物)も展開する。パルが別注で生産したキャンバス地を使用したトートバッグは好調で、パル クローゼットでは1日に10点以上売れる日もあるという。バッグは自立する形状と曲線使いが特徴だ。自立する気形状は女性の凛とした強さを、また曲線を採用することで女性ならではの柔らかさを表現しているという。

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価格帯は3万円台後半~4万円台半ばと値ごろ感もあり、パルが展開する「ラシット(RUSSET)」や「パピヨネ(PAPILLONNER)」が囲い込めていなかったファッション感度の高い30~40歳代の働く女性を取り込む狙いだ。

今後も出店計画はあるが、具体的な出店地や時期は非公表。当面はポップアップを開催して認知度を高め、大丸東京店の直営店とECに注力していく。初年度の売り上げ目標は3億円。